だーまんのブログ

東京大学を経て、帰国子女にも関わらずドメスティックな不動産業界へ。人生で大切なことは全て本と映画から学ぶ。複数の収入源を持ちながら、海外との二重生活を目論む20代。本や映画のこと、節約術、不動産の話、受験のコツ、自己啓発など幅広く発信していきます。

『好きな映画が君と同じだった』著:中谷彰宏/映画を観ることは、誰かの人生を追体験するということ。

映画はそれなりに好きなほうであったけど、

あることをきっかけに、大好きになる。

 

そのきっかけとなったのが、こちらの本。

『好きな映画が君と同じだった』著:中谷彰宏

 

今となっては、人生の師匠と言えるくらいに好きな作家である、中谷彰宏さん。

初めて手に取った本が、こちら。

 

初めて読んだのは、1回目の大学一年生の夏(結果的に仮面浪人して、大学に入り直したので)

高校の終わりに、はじめて”まとも”な彼女ができたのだが、

大学入学後に、すぐさま振られる。

 

失意の中、救いを求めて本を読みまくった。

失恋体験を周りの人と共有するのが恥ずかしかったのもあるし、

友達に話しても、いまいち共有してもらえなかったり、

そもそも、失恋して落ち込んでいる自分を見せるのが恥ずかしくて。

 

だけど、自分のこのつらい気持ちを誰かにわかってもらいたくて、

共感してもらいたくて。

それで、本に答えを求めた。

それこそ、恋愛に関わる本を読み漁った。

 

自分と同じような経験をしている人はたくさんいて、

そういった人たちが、どうやって乗り越えたのか?

何を考え、どこから前に進むきっかけを見つけたのか?

自分が立ち直るヒントを、本の中にたくさん見つけることができた。

 

 

 

そんな失意の中で、たまたま地元の本屋で見つけた。

タイトルに惹かれて、すぐに買った。

 

『好きな映画が君と同じだった』

世の中には、偶然がたくさんある。

日常の中には、たくさんヒントが埋まっている。

小さい偶然に気づくこと。

それが、恋の始まりだったりする。

 

この本は、ただの映画解説本ではない。

中谷さんを通した、映画の物語。

本当に映画が大好きなんだな、ってことがわかる本。

 

その中でとても印象的なエピソードがいくつかある。

『シザーハンズ』について。

 

「傷つけることも傷つけられることも、優しくなるには必要なんだ」 

 

 主人公は、生まれつき手がハサミ。

人は彼のことを恐れるけど、本当は優しい心の持ち主。

そんな彼が、ヒロインと恋に落ちる。

そしてヒロインも、心の優しいシザーハンズのことを知るにつけ、

最初は君わるがっていたけど、少しずつ恋に落ちていく。

 

不器用なシザーハンズは、ストレートに想いを伝えることができない。

その代わりに、氷をカッティングして、彼女のために素敵な彫刻を作る。

彼女は、シザーハンズがカッティングした氷が雪のように降る下で、静かにダンスする。

素直に気持ちを伝えられない姿が、とても切なくて、優しい。

 

最後の方で、追いかけてきた犬から彼女を守るため、

彼女を抱きしめようとするシザーハンズ。

だけど、抱きしめようとすればするほど、自分の手はハサミなのだから、彼女のことを傷つけてしまう。 

 

近づきたいけど、近づけば近づくほど相手を傷つけてしまう。

手がハサミで生まれてしまったために、周りの人にたくさん傷つけられてきた。

だからこそ、彼は人一倍、人の心の痛みがわかる優しさを持っている。

 

結局、街の人に追われたシザーハンズは、町外れの別荘で暮らす。

そして、毎年冬になると、氷で彫刻を作っている。

彼女のために、毎年毎年氷をカッティングしている。

それが、街に雪となって降ってくる。

 

優しいシザーハンズの思いが、毎年雪となってこの街に降ってくる。

そんな、切なくも心温まる映画だ。

 

 

 

この本は、中谷さんが今まで観てきた映画を通して、

たくさんの大切なメッセージを伝えてくれる。

 

「映画を観ること=時間の無駄、ただの娯楽」

と思っていた自分。

 

しかし、誰かが言っていた。

 

映画を観ることは、他の人の人生を追体験すること

 

失恋をしたのは紛れもない自分。

だけど、同じような気持ちを味わっている人は他にもたくさんいる。

そういう人たちが、何を考え、どう行動し、新しい世界へと足を踏み出して行ったのか。

 映画を観るということは、誰かと共感をすること。

そして、自分の知らない世界を体験すること。

 

つまるところ、映画を一つ観るという体験は、

誰かの人生一つ分、自分の人生が豊かになるということだ。

 

映画は、人生におけるたくさんのヒントを与えてくれる。

自分の力になる。 

 

そんな映画の見方を教えてくれたのが、中谷さんのこの本だった。