ある本で読んだ話。
世の中の成功している人を見たときに、あてはまる共通点が一つあるという。
(何を持って成功、と定義していたかは忘れた)
それは、
「若い時に、自分を導いてくれるメンターに出会っている」
ということだそうだ。
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メンターとは?
人生の先を行っている先輩で、自分の理想のライフスタイルを送っている人。的確なアドバイスをくれたり、方向修正してくれたり。
人生を良き方向に導いてくれる師、みたいな意味で使われる。
なるほど、若くしてメンターに出会える幸運を持っていたら、人生で成功する確率が上がるのか、と思ったが、実は本質はそこではなかった。
この言葉の意味することは、出会いの運を言ってるのではない。
本当に意味するところは、
「メンターたる人物と出会った時に、その人の教えを聞き入れる素直さがあるのか?」
ということだ。
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これまで事業で成功したり、何かで突出した人に、なんでそうなったのか?ということをたくさん聞いてきた。
そして、どうやったらそうなれますか?とたくさん聞いてきた。
どの人も挙げている具体的な人の要素として、「素直さ」があった。
新しく何かを始めるということは、今までの自分の経験値が役に立つかわからない。
役に立つものもあるかもしれないし、かたやその常識があることによって邪魔になることもあるかもしれない。
大事なことは、いままでの自分の考え方はいったん横に置いておいて、
空っぽになって、素直に先人たちの教えに従ってみること。
まだ何者でもない自分には見えてないことが、
先を行っている人たちにはよく見える。
そして、彼らも同じ道を通ってきているはず。
自分が経験してきて、もっとこうすればよかった、ああすればよかった、ということを教えてくれる。
それをどうのこうの評価する前に、まずやること。
なんだってそうだ。
自分で一通りできるようになると、全体像が見えるようになる。
まるで、迷路を上から覗いているかのよう。
しかし、初めてその迷路に臨む者にとっては、目の前の右か左か?で手いっぱいになってしまう。
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そして、もう一歩踏み込むと、一番最初の言葉が意味するところは、
「誰もが、若い時にメンターと呼べる人と出会っている。
問題は、その人を自分のメンターだとキャッチする素直さを持っているかどうか。」
自分自身を振り返ると、10代、20代の前半で、メンターと思える人とたくさん出会ってきた。
それがあるからこそ、今の自分がいる。
そして、この文章を読んで、改めてメンターに対して、素直で謙虚な気持ちを持とうと思った。
結局、「素直」が一番強いのだ。