大学4年生の内定者の時に、”宅建”に受かった。
ぼくの大学4年生は決して暇ではなく、
秋には部活の最後の大会があり、年明けには卒論があり(しかも、英字1万字!!)、
決してゆとりの大学生活ではなかった。
大会が終わった宅建試験1週間前からの、怒涛の追い込み。
結果的に、合格点34点くらいの中、41点で受かった。
その時に感じた、自分が知らない、新しい物事を学ぶときの、自分なりの”コツ”について書いてみる。
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何より大切なことは、「全体像の把握」
具体的な勉強の話でいうと、
まず、薄ーーーいテキストで全体を把握すること。
簡単に読めて、おまけに漫画とかイラスト多ければ最高。
1冊通してササっと読めるテキストから手にすること。
宅建の勉強の時は、最初に会社から分厚いテキストを渡された。
まだ始まる前から、いきなりこれかとげんなりした。
その時のスケジュールとしては、
内定者が出揃った6月くらいから全体の勉強会がスタート。
しかし、勉強会といっても、月に一回、数時間の講義と、毎週のなんとなくの小テスト。
模試をやっても、20点かそこらしか取れない。
全く何も身についていない状態で、試験1週間前を迎えることとなった。
これではさすがにまずいと思い、
部活の引退後、まず本屋に向かった。
とにかく薄くて、さーっと全体を理解できるようなテキストを探した。
そして、これまで使っていたテキストの10分の1くらいのを購入。
このテキストを、2回、一気に読み込んだ。
ここでやっとすべてが繋がった。
あ、これはこういうことだったのか。
あれは、ここと繋がってくるのか。
実は、これはそんなに大事なことではないんだな。
そんなことが、見えてきた。
今勉強しているのが、どの分野のどういう箇所で、どのあたりが大切なのか。
全体像が見えていたことで、自分の立ち位置がよくわかるようになった。
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人は、要領が掴めないことに対して、
それを受け入れる力が弱くなる、という話を聞いたことがある。
脳は、分類が好きだ。
全体像を知ることで、分類が可能になる。
そして、分類ができる=それについて知っている、ということ。
知っているということで、脳は新しい知識の習得に対して、前向きなる。
目先のことだけにとらわれてしまうと、大事なことを見落としてしまう。
全体像がわかることで、
今自分のやっていることの重要度を、客観的に把握できるようになる。
どこにエネルギーをかけたらいいのか。
宅建の勉強で具体的に言うと、
・業法は、暗記メインで、似たような問題が出るので、点数が取りやすい
・民法、法改正も多く、対策がしにくい
つまり、冷静に戦略を立てるなら、まず業法から攻める。
しかし、何も知らない当初は、
テキストが民法から始まるので、何も考えずに民法から勉強を始めた。
当然、難しいのでなかなか結果が出ず、挫折していく。
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頭のいい人は、
難しいことをあっさり理解できる人たちだと思っていた。
そうではない。
勉強が得意な人と実際に触れて思ったのは、その正反対である。
彼らは、「全体像の把握」がうまいのだ。
難しいことも、鳥のように全体を俯瞰することで、大枠を捉えることができる。
自分の知識の枠組みの中で、素早く分類ができる。
新しいことを学ぶ時は、まず全体像を早く捉えること。
自分の立ち位置がわかるような状態にすること。
そのことが、知識の習得を一気に加速させる。