「なぜあの人は、仕事もできて、モテるのか?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
その問いに対する答えが、中谷彰宏さんの『男は女で修行する』に書かれています。
この本の副題は、「ビジネス運を上げる60の法則」
恋愛の本に見せかけて、実はビジネスの本なのです。
仕事も、ビジネスも、本質は同じところにあります。
読んだからといって、モテるようになるわけじゃないし、仕事ができるようになる保証もありません。
しかし、
●これ、自分もやってた!だからダメだったのか!
●次回からは、こうしてみよう!
という発見が、1つでもあれば最高です!
大きな大きな前進です。
この記事では、今回改めて読んでみて、ぐさっと刺さった箇所を紹介します。
「自分を受け入れられない男は、モテない。自分を受け入れられるから、変われる。」
この本で、一番大事なのはここです。
あなたの変化は、目の前の現実を受け入れられるかどうかにかかっています。
モテない。
仕事ができない。
運動ができない。
そのことを、まず自覚することから始まります。
『スラムダンク』の安西先生も、桜木花道に言います。
下手糞の 上級者への道のりは 己が下手さを 知りて一歩目
僕の統計ですが、
●痩せている人ほど、食事に気をつけている
●モテる人ほど、モテようと努力している
●勉強ができる人ほど、勉強している
逆に、
●本当はダイエットしたほうがいい人ほど、暴飲暴食している
●モテない人ほど、努力をしていない
●勉強が苦手という人ほど、やっていない
「できない」今の自分を受け入れないと、そこから先に進めません。
僕も、そうでした。
彼女におもいっきりフラレるまで、「自分はモテない」ことを受け入れることができませんでした。
彼女のおかげで、「あ、俺ダメじゃん」と、気づけました。
『「何かやりたい」という男は、モテない。「今、一生懸命やる」男がモテる。』
夢を語るのは、素晴らしいことです。
しかし、
「何かやりたい」と言っている男は、今やっていることを一生懸命やっていないのです。
それは、恋愛にも通じる話です。
「ほかに新しい女のとの出会いはないかな」と言っている男は、今付きあっている彼女に対して徹底的に愛情を注いでいないのです。
今つきあっている彼女に徹底的に愛情を注ぐと、それは必ず誰かがみているから、次の出会いになります。
「いつか、こんな大きなことをしたい!」
「将来は、でかいことをやるんだ!」
学生の頃は、いつもそこばっかり考えていました。
しかし、大きなことを成し遂げるためには、足元の小さいところから始めないといけません。
仕事も恋愛も同じです。
今一生懸命やってないのに、「いつか、本気出すから」と言っている人の言葉は、空虚に聞こえてしまうものです。
「どん底では、女が強い。」
ここでは、武田鉄矢さんのエピソードが紹介されています。
彼は、NHKの紅白歌合戦に出た翌年、全く売れず、年末は皿洗いのアルバイトをしていたそうです。
テレビには、昨年出場した紅白歌合戦が流れていました。
テレビを消そうとした武田さんに対して、奥さんが言います。
TVは消しちゃいけない。去年は上りつめて、またどん底まで落ちた。ここが人生のどん底だから、よーく見ておきましょう。
武田さんからしたら、奥さんにこんな姿を見せたくないはずです。
しかし、それを受け入れた上で、その境遇を一緒に乗り越えてくれる。
そういってくれる奥さんは、とても素敵です。
どん底で、目を開けているのはしんどいです。
つい過去を振り返って、「昔はよかった」なんて逃げてしまいます。
体験したどん底の風景を持っている人は強いです。
僕も、これまで何回かどん底を経験しました。
人として、もうこれ以上はまずいんじゃないかって時期もありました。
その時のことは、たまーに思い出します。
けど、あれよりひどいことはないと言えるので、今日までこうやって生きてこれました。
「男は、仕事に投資し、女は、遊びに投資する。」
投資というと、何をイメージしますか?
●セミナーに参加する
●仕事の本を読む
●資格の勉強をする
仕事のことばっかりが浮かびます。
しかし、女性は違います。
女は遊びに投資します。
男は、ものすごく局所的に考えてしまいます。
仕事をしている人間が、いくらその仕事にまつわることに投資をしても、幅は広がりません。
投資とは、それが役に立つのか立たないかというところにするものです。
男は、利害関係だけで生きているので、すぐに「それでどういうメリットがあるの?」と考えます。
これにはかなりドキッとしました。
社会人になって数年は、小説も読まず、映画もほとんど観てませんでした。
仕事に関係ないし、時間の無駄だと思って避けていました。
しかし、気づいたら完全に仕事人間になっていました。
人として面白くないし、そもそも自分が楽しくありません。
女は、どういうメリットがあるかなどとは考えません。
どれだけ楽しいか、どれだけ面白いか、どれだけドキドキするかというところに投資するのです。
「ただ楽しいからやる」
そういう少年の心を忘れてしまっていた当時の僕は、仕事だけのつまらないオヤジになっていました。
結局、自己反省をしない男は、一生モテない。
この本を通して一貫して感じたのは、冒頭の安西先生の言葉です。
下手糞の 上級者への道のりは 己が下手さを 知りて一歩目
この本には、モテない男=オヤジが登場します。
オヤジのモテないエピソードが、まるで自分のことを言われているかのようでした。
「自分はまだまだなんだ」
仕事でも、恋愛でも、同じです。
まず自覚して、1つ1つ気づきながら、少しずつ成長していくものです。
オヤジは、そもそも自覚しようとしないのです。
ぜひ、この本を通して、1つでも気づきを持って帰ってください!
関連記事
この本の著者:中谷彰宏さんと、テリー伊藤さんの対談本です。
「三高」がモテる時代は終わり、等身大の生き方がモテる時代だと述べています。
中谷彰宏さんの、映画を通した恋愛エッセイ。
映画への愛情が感じられる、素敵な作品です。
友達が1人しかおらず、映画監督を夢見て、毎月100本の映画を観て、脚本を1つ書くという生活を送っていた中谷さん。
夢を叶えるための、大学生活の送り方についての指南書です。