「今やっていることが、将来に繋がるのだろうか? 」
こういった悩みを抱えて、足を止めてしまっている人は多いです。
僕自身もそうでした。
小学生の頃、親に通わされた英会話の学校。
将来プロになるわけでもないのに、死ぬほど頑張っていた部活。
社会に出て役に立つかわからない受験勉強。
好きで読みまくった本や、観まくった映画。
そして、就職活動。
しかし、振り返ると無駄なことは1つもありませんでした。
この記事は、
●今やっていることが、将来無駄にならないだろうか?
●好きなことばっかりやっていて、いいのだろうか?
と考えて、立ち止まってしまっている人に向けて書きました。
ぜひ、参考にしてみてください。
1日3本映画を観て、夜は脚本を書き続けた大学時代
作家として、本を1000冊近く生み出してる中谷彰宏さん。
彼の大学時代のエピソードが、この本の中に書かれてます。
大学時代に黒澤明監督の映画を観て、映画監督になることを志ざした中谷さん。
そのために、
●毎月100本(毎年ではありません)映画を観る
●毎月1つ脚本を書く
ということを4年間やり続けたそうです。
昼は、毎日3本の映画を観ながら、夜は、シナリオを書くというのが、僕の日課になりました。
僕は、注文のない原稿を書いていたのです。
結果的に、彼は映画監督にはなりませんでした。
しかし、彼が大学時代に取り組んだことは、決して無駄にはなりませんでした。
映画と本で、一生食べていけると思っています。
一生食べていけるためのベースが、作られたのでした。
「点と点を繋げる」スティーブ・ジョブスの名スピーチ
これは2005年、スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業生に向けて行った、あまりにも有名なスピーチです。
このスピーチの中で、こんなエピソードが紹介されます。
大学に意味を見出せず退学したジョブス。
彼は、興味のあるカリグラフィーの授業だけ受けることにします。
そこで、彼は文字を美しく見せるための方法を学びました。
その数年後。
マッキントッシュの設計をする際に、この知識が活かされます。
今のコンピュータに美しいフォントがあるのは、大学を辞めた彼がカリグラフィーを学んだからでした。
彼は言います。
当時は、将来のために点と点を繋げる意識などありませんでした。
できるのは、あとから繋げることです。
今やっていることが、将来どこかで繋がってくると信じるしかありません。
成功する前に想像していた形で、成功した人はわずか数%
ある起業家の講演会で聞いた話です。
成功者にインタビューした時に、元々想像していたことで成功した人の割合は、わずか数%しかいない。
成功に向けて走り出す中で、思わぬ出会いやきっかけがある。
その中で、たまたま成功するタネを見つけた人がほとんどである。
「〇〇で成功する!」と走り出して、そのまま〇〇で成功する人はほとんどいないそうです。
それよりも、その過程で出会ったことや、見つけた特技で、結果的に成功するというパターンがほとんどだそうです。
その起業家の方は、大企業のSEとして社会人をスタートし、10年後に独立。
そこから思わぬ出会いがあり、今ではエステ教室の経営や、料理本の出版をしています。
どれも、独立当初には想像の外にあったことです。
身を食う芸が、身を救う
再び、中谷さんの本に戻ります。
この本の中に、こんなフレーズがあります。
大阪には昔からこんな言葉があります。
「身を食う芸が、身を救う」
1代目が、財産を成します。
2代目が、その財産を全部、道楽で使ってしまいます。
ところが、財産がなくなった時に、その道楽で食べていけるのです。
中谷さんは、映画監督になろうと大学時代に全てを投げ打ったことで、作家と役者として、一生食べていける力がつきました。
ジョブスは、好きで学んだカリグラフィーが、結果的にマッキントッシュの設計時に大きく役立ちました。
量が質に変わる
好きなことであれば、量をこなせます。
量をこなせば、それがいつか質に変わります。
1万時間やり続ければ、その道のプロになれるという「1万時間の法則」もそれを裏付けます。
ビートルズは、1日8時間近い演奏を毎日、数年間やり続けました。
ピカソの生涯の作品数は、8万点です(単純計算1年で1000点、1日に3点のペース)
今、好きで取り組んでいることがあれば、それを続けることです。
ジョブスの言うように、いつかその点と点が繋がることを信じて。
この記事は、「今やっていることが無駄になるのではないか?」と躊躇してしまっている人に向けて書きました。
と同時に、今頑張っている僕自身にも向けて、書きました。
少しでも、一歩を踏み出すヒントになれば嬉しいです。
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