先日、群れない人は成功するという記事を書いた。
作家やコメンテーターとして活躍する明治大学教授の斎藤孝さん(齋藤孝のホームページ)もその一人。
彼が今やっていることは、全て孤独だった時代に作られた。
今やっている仕事は、すでに10年前には完成していた
私は昨年(2005年)一年間で三十冊以上の本を出した。他にも講演や授業、マスメディアへの出演や監修など、自分でも訳がわからなくなるほど働いている。
どうして十年前の私に、いまのような仕事をさせてくれなかったのか
いま私が主張しているよう朗読や呼吸法、・・・〈斎藤メソッド〉でやっていることは、十年前には完成していた。
彼は、孤独だった浪人時代から大学で職を得るまでの10年間で、今仕事としていることをすでに完成させていた。
孤独と戦った暗黒の10年間
浪人時代から就職するまで、彼は孤独の中でもがいていた。
博士課程へ行っても、結局毎晩十一時まで大学にいた。
その間、私はずっとその畳の部屋で勉強していた。
これ以上は人間として無理だと思うほどに、私は必死で勉強していた。
孫正義も、大学時代は寝る時間以外全て勉強していたという。
圧倒的なインプットは、孤独無くして成し遂げられない。
孤独は最大のエネルギーだ
『このままではすまさないぞ、十倍、二十倍で負債は返してもらう 』
そこで初めて、・・・・その孤独感を莫大なエネルギーに変換できることを知ったのだ。
孤独こそが、彼のエネルギー源となった。
群れて成功した人はいない
何かを勉強しよう、学ぼうというときには、まず群れから離れて一人で立つ。これが基本姿勢だ。
頭のよし悪しや、本をたくさん読んできたかどうかより、単独者になれるかどうかが問われる。
一人になれない人は、何かを新しく学ぶことができない。
現状維持は、後退だ。
群れるということは、自分に妥協することである
つるむ関係はいわば談合状態だ。
『とりあえずいまのままの自分でいい』という安きに流れて、お互いに「いいよね」「いいよね」と入札価格を安く抑えたままで安心している。
それに対して、孤独な人たちはエネルギー値が高いという。
自分に期待するものが大きい単独者であれば、談合して自分への入札価格を低くしてしまうことはなく、非常に高めに設定するだろう。
そうして高くしてしまった自分を落札するには、いまのままでいいわけがない。
自分自身に大変な負担がかかっていくことにあるが、力を伸ばすためには不可欠の精神構造だと私は思う。
なあなあでつるんでいる集団とは明らかに違う交わりになる。
高い理想を掲げる者は、好んで孤独にならずとも、自然と群れる人たちとは交わらない。
スマホを置いて、孤独になろう
今は、ネットでいつ何時でも誰かと繋がれる時代。
群れることで、自分と向き合うことを避けることができる。
自分とは何か、生きるとは何かという根源的な問いに向き合うことからは逃げられる。
しかし、
おしゃべりをしている間に何かが成長するかというと難しい。
自分に期待するものが高い人ほど、現場とのギャップに苦しむ。
そこから逃げてはいけない。
簡単に繋がれる今の時代だからこそ、あえて孤独を選ぼう。
自分と向き合う時は「ひとり会議」が おすすめです⬇️

1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 (Sanctuary books)
- 作者: 山崎拓巳
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (21件) を見る