新しいことに挑戦することは、なぜあんなにも怖いのでしょうか?
TEDで、世界一のバンジージャンプに挑戦した女性のスピーチがありました。
ジャンプ台に立った彼女は、あまりの恐怖に撤退しようと振り返った時に、ふと次の言葉が目に入ります。
Life begins at the end of your comfort zone.
(コンフォートゾーンの外から、人生は始まる。)
その言葉を見た彼女は、不思議と足を踏み出すことができ、世界一のバンジージャンプ台から飛び降りていました。
その様子は、ぜひ動画をご覧ください。
ほんの10分程度の簡潔な講演の中に、大切な言葉がたくさん詰まってます。
バンジージャンプを終えた彼女は、こう思いました。
It's not scary as it looks.
(思ってたより、怖くない)
彼女はこの経験から、大切なことを学びます。
人生は、コンフォートゾーンの外に出て初めて始まる。
そして、一見とても怖いように思えることも、実はやってみると大したことない場合が多い。
この記事は、
・現状維持の毎日を、打破したい・・
・チャレンジしたいけど、一歩を踏み出すのがとても怖い・・
という人へ、1歩を踏み出すヒントとなるよう書きました。
ぜひ、参考にしてみてください!
人は、居心地の良いところが大好き
大昔、人類の生活には危険がたくさんありました。
一歩間違えると、死の可能性もありました。
その時代を生き抜く知恵として、人はコンフォートゾーン(=自分にとって居心地の良いゾーン)にとどまることを本能的に覚えます。
科学が発達していない時代に、未知の世界に飛び込む行為は自殺行為です。
自然と、人はコンフォートゾーンの中で生きるようになります。
しかし、現代社会において死の危険はほとんどありません。
それにも関わらず、人は本能的にコンフォートゾーンから抜け出せないままです。
新しいチャレンジに対して、恐怖を感じるのは当たり前です。
典型的な例が、身内からDVを受けている人たちです。
DVを受けているので、家から逃げたほうがいいことは頭ではわかっています。
しかし、一度逃げ出しても、ほとんどの場合また家に帰ってしまうそうです。
なぜでしょうか?
それは、
「外に出る=未知の世界=恐怖」
「家にとどまる=暴力は受けるが、予定調和=安心」
だからなのです。
人は、痛みを伴ってでも、居心地のよい場所にいたい生き物なのです。
全然怖くなかったタワー・オブ・テラー
僕も、外に出るのは怖いです。
しかし、想像上の恐怖は、実は大したことない。
そんな体験をたくさんしてきました。
大人になってから乗ったタワー・オブ・テラーが、まさにそうでした。
小学生の時に、アメリカのディズニーワールドで初めて乗りました。
当時はまだ小学2年生くらい。アトラクションの世界観も怖いし、いろんな意味で本当に恐怖でした。
当時の僕にとって、「もう二度と乗りたくない!」という体験でした。
そんな僕が、数年前に再びタワー・オブ・テラーに乗る機会がありました。
昔の恐怖体験が強烈すぎて、断固拒否してたのですが、強引な友達に後押しされ、いやいや乗ることに。
怖くて、乗るまで震えが止まりませんでした。
しかし、いざ乗ってみると、全然怖くありません。
「あれ、こんな程度だったっけ?」というのが率直な感想でした。
怖いというのは、僕の想像が作り出し、記憶の中で何回も繰り返し誇張された、勝手なイメージに過ぎなかったのです。
味をしめたぼくは、その後タワー・オブ・テラーとセンター・オブ・ジ・アースに、何回も乗りました。
居心地の良さを抜けるコツは“クセにすること”
スピーカーも、世界一のバンジージャンプの経験が大きく後押ししてくれたと語ってます。
想像上の恐怖は、実は大したことがないのです。
タワー・オブ・テラーに乗れたことは、僕にとって大きなきっかけになりました。
新しいチャレンジをするたびに、この確固たる経験が僕の背中を押してくれます。
人前で話す、好きな人に告白する、初めましての人に会う、初めての場所に行く。
確かに、今でも怖いことには変わりません。
しかし、
●やってみると、意外と大したことない
●(大げさですが)乗り越えることで、新しい自分に出会える
ことは、一度経験すればわかります。
コンフォートゾーンを抜ける楽しさを、知ったのです。
現状維持は、後退だ。常に殻を破り続けること
人生を良くするヒントは、コンフォートゾーンの中にはありません。
中にいる限り、現状維持が続くだけです。
現状維持は、後退です。
人類は、環境の変化に適応しながら進化を遂げてきたからこそ、ここまで生きながらえたそうです。
たった一つの確固たる経験が、恐怖を前にした時、背中を押してくれます。
スピーカーにとっての、バンジージャンプのように。
僕にとっての、タワー・オブ・テラーのように。
あなたが、恐れていることはなんですか?
ぜひ、それにチャレンジしてみてください。
たった1回のチャレンジが、今後の人生において、大きな勇気となってあなたを味方してくれます。
この記事が、みなさんの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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