東大を目指したきっかけは、高校の同級生の一言でした。
「俺、東大目指すわ。」
たったそれだけです。
彼のその言葉で、それまで雲の上にあった東大という存在が、
「あ、東大って、目指していいんだ。」
と、一気に身近なものに変わりました。
●不可能と言われていた「1500メートル4分の壁」は、たった1人、ロジャー・バニスターが記録を破ったことで、次々と破る人が出てきました。
●「メジャーリーグで日本人は活躍できない」と思われていましたが、たった1人、野茂英雄が挑戦したことで、その後たくさんの選手が続いていきました。
同じように、身近な友人の一言が、僕のメンタルブロックを壊してくれたのです。
「自分にはできない」 と思うことを、成し遂げるのはなかなか難しいです。
しかし、みんな自転車に乗れるように、「できることが当たり前」の環境に入ることで、一気に手が届くようになります。
この記事は、
●東大を目指している人
●何かにチャレンジしている人
●子供を東大に行かせたいと思っている人
に向けて書きました。
ぜひ、参考にしてみてください!
- 知らないもの・興味の外のものは目指せない
- 環境が、 自分も「目指していい」と思わせてくれた
- 当たり前の基準を変えること
- 意思が弱かったからこそ、環境に飛び込んだ
- 結論:意志を磨くより、環境の力を借りること
- 関連記事など
知らないもの・興味の外のものは目指せない
人は、自分が知らないものは目指せません。
ニューヨークを知らない人に、「ニューヨーク行こうよ」と言っても、「なんの話?」となります。
「自分には関係がない」と思っているものも、同じく目指せません。
趣味でボクシングを習っている人に、「来年世界チャンピオン目指そうよ」と言っても、全く実感がわきません。
ニューヨークに行きたいのは、ニューヨークを知っている人。
世界チャンピオンを目指したいのは、自分はなれると思っている人。
存在こそ知っているものの、東大は僕の世界の外にありました。
同級生の一言で、東大が視界の中に入ってきたのです。
環境が、 自分も「目指していい」と思わせてくれた
ありがたいことに、その同級生は僕より成績が悪かったのです。
「彼が東大を目指すなら、僕も目指していいのだ」と、単純に思えました。
ロジャー・バニスターが、4分を切ったように。
野茂英雄が、メジャーリーグに行ったように。
僕より成績の悪かった彼の言葉が、僕のメンタルブロックを外してくれました。
進学校に通っていたのも、幸いしました。
同じ学校に、東大を目指す友達がたくさんいました。
彼らのおかげで、東大を狙うことは特別なことではなく、ごくごく「普通のこと」になったのです。
当たり前の基準を変えること
東大を目指してから、勉強は毎日10時間くらいしていました。
それを聞いて、驚かれることが多いです。
しかし、当時の僕らにとって、それは当たり前でした。
周りの友達は、みんなそれくらいやっていたのです。
東大を目指すのはそういうことだと思って、淡々とやっていました。
目指すところによって、練習量は変わります。
市民大会優勝を目指すチーム。
都大会を目指すチーム。
全国大会を目指すチーム。
全国大会優勝を目指すチーム。
世界を目指すチーム。
みんな同じように頑張ってますが、「頑張る」の基準値が違うのです。
意思が弱かったからこそ、環境に飛び込んだ
1年目、僕はあと5点で落ちました。
再挑戦すると決めた時、僕は迷わず予備校に通うことにしました。
もちろん、勉強をするためでもありますが、1番の目的は環境でした。
意思が弱いので、目指す人の環境にいないと、続かないとわかっていました。
一番大事なことは、目指している人の環境に入ることです。
結論:意志を磨くより、環境の力を借りること
最後に、偉人の言葉を2つほど紹介します。
リクルート創業者の江副さんの言葉。
自ら機会を作り、機会によって自らを変えよ。
経営コンサルタントの大前研一さんの言葉。
人間が変わる方法は、3つしかない。
1番目は時間配分を変えること、
2番目は住む場所を変えること、
3番目はつきあう人を変えることだ。
最も無意味なのは、“決意を新たにすること”だ。
僕は、意思が弱いです。
しかし、雲の上の存在であった東大を目指すことができました。
受験という、長期戦を乗り越えることもできました。
すべて、「東大を目指すのは普通だ」と思わせてくれた環境にいたからです。
目指したいところがある人は、目指している環境に入ることが1番の近道です。
世界チャンピオンを目指しているのに、趣味でボクシングをやっている人とつるんでいては近づけません。
意志の力でどうにかできるのは、本当に一握りの人です。
何かを目指している人は、ぜひ環境に飛び込んでみてください!
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