だーまんのブログ

平成生まれ・東大卒の元不動産屋→現・外資コンサル。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、仕事について、など日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

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【ネタバレなし・感想】『パラサイト 半地下の住人』ポン・ジュノ/パルムドール受賞の最新作を観るべき理由!

どうも。

週に1本は映画を観ているだーまんです。

 

先日、ポン・ジュノ監督の最新作、『パラサイト 半地下の住人』を観ました!

www.youtube.com

 

「パラサイト?半地下?」という意味深なタイトルと、

カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞のこと)を受賞ということで、

ものすごく気になっていました。

 

感想を一言で表すと、

「こんな展開の話かなー」というこちら側の期待を全てぶったぎる、大どんでん返しのスリリングな物語!

何度も「エッ?!エッ?!!エッ!!!」って声出すレベル。

 

日本では2020年1月公開予定。

このスリリングな体験をぜひあなたにも体験してもらいたいので、

今日は『パラサイト 半地下の住人』の魅力について語ります!

 

なお、物語の核心に触れるようなネタバレはしませんが、

前情報一切なしで観たいという方は、ここから先を読まれないことをオススメします。

 

物語のあらすじ

ネタバレしたくないので、あらすじは最小限に留めます。

 

まず、あらすじをお伝えする前に、

こちらの予告ポスターをご覧ください。

海外の映画サイトIMDbより引用しております。

https://m.media-amazon.com/images/M/MV5BYWZjMjk3ZTItODQ2ZC00NTY5LWE0ZDYtZTI3MjcwN2Q5NTVkXkEyXkFqcGdeQXVyODk4OTc3MTY@._V1_SY1000_CR0,0,674,1000_AL_.jpg

www.imdb.com 

豪邸を背景に、青々と茂った庭に写る様々な人物。

なぜか皆、目のところに線が入っています。

 

下には、

Act like you own the place

(あたかも自分が持ち主であるかのように振る舞え)

と書いてあります。

 

そして、最大の謎が、手前に横たわっている裸の足。

想像を掻き立てるポスターですね。

 

ちなみに、なぜか日本版のポスターでは、手前の足がカットされてます。

足があったほうが断然興味をひくのに・・・なんででしょうか。

https://d2wpnrzfh9jn5t.cloudfront.net/writer/0/27/article/20191010/28947.jpeg

www.imdb.com 

このポスターからもわかる通り、この物語は、貧しい家庭が、裕福な家庭に寄生(パラサイト)する物語。

 

一家の主が失業し、貧しい生活を強いられているキテク家。

貧しすぎて、彼らの家は半地下です。

陽の当たらない薄暗い家に、家族4人でひっそりと暮らしてます。

 

そんなある日、キテク家の長男ギウが、パク家(ポスターの豪邸の持ち主)の娘さんの家庭教師をやらないか?という誘いを受けます。

家族の生活を少しでも支えるため、彼は嘘の卒業証明を作り、大卒と偽って家庭教師の職を得ました。

 

その裕福なパク家には、息子もいました。

絵ばっかり描いている息子に対して、美術の先生を探していると漏らす母親。

 

ここで、ギウは機転を利かします。

「知り合いに優秀な美術の先生を知っている」と言うと、案の定、母親はぜひ紹介してほしいと食いつきてきます。

 

ギウは、妹のギジョンに美術の先生の演じさせ、ギジョンはあっさりとその職を得ます。

その後、同じような手口で、キテクは専属ドライバーとして、キテクの妻チョンソクは家政婦として、パク家に入り込むことに成功します。

 

パク家に入り込むことで、家族全員が実入りの良い仕事にありつくことができ、ついに平穏な生活を送れると思ったキテク家。

 

しかし、ある日些細なことから、事態は一変していき・・・・

 

『パラサイト 半地下の住人』をオススメする理由!

ここからは、僕が個人的に「この映画を絶対に観たほうがい!」と思ったポイントを挙げていきます。

 

まず、客観的事実から述べていきます。

カンヌ映画祭でパルム・ドール(最高賞)受賞

過去には

  • 『タクシードライバー』(マーティン・スコセッシ)
  • 『パルプ・フィクション』(タランティーノ)
  • 『戦場のピアニスト』(ロマン・ポランスキー)

などと、名だたる作品が受賞しているカンヌ映画祭のパルムドール。

 

2018年は、是枝監督の『万引き家族』が受賞したことが記憶に新しい。

2019年にいたっては、タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』もノミネートされている中、

それを押しのけて、『パラサイト 半地下の住人』が受賞したのです。

 

海外での圧倒的高レビュー

すでに本作品が公開されている海外では、圧倒的な高レビューの数々です。

  • Rotten Tomatoes:Tomatometer 99%/Audience Score 93%。
  • Metatric:96点
  • Time誌:2019年のトップ10作品に選出

 

その他数々の批評家たちが、

すでに2019年のトップ10作品にリストアップしてます。

 

 

上記のような客観的事実に加えて、

僕がこの映画を観た感想をもとに、お勧めする理由を3つご紹介します。

想像の斜め上をいく展開

あんまり言うとネタバレになるので言えませんが、

この作品は、わりとユーモラスに始まります。

半地下に住んでいる貧しい家族が、1人、また1人と、巧みにお金持ちの家に入り込んでいく。

文字だけ見るとものすごく怖いことですが、監督はそこを面白おかしく描いてます。

 

観ているこっちも、

「次はどうやって乗り込んでいくのだろうか?」

「バレずにうまくやっていくのか?!」

などと、楽しみながら観てられます。

 

しかし、ある1シーンから、物語がガラッと様相を変えてきます。

強盗事件のコントを観てたら、途中からそれが本当の強盗事件になってしまったような感じです。

 

断言できますが、この展開は誰にも予想できません。笑

そこからはもう次々と物語が進んでいき、息つく間もなくクライマックスです。

 

観る人の想像を掻き立てる作品

上記にも関連しますが、非常に観る側をワクワクさせてくれます。

まず、タイトルと謎のポスターの時点でだいぶ考えさせられるのに、

この作品の非常にうまいなーと思ったところは、「善悪の境目がはっきりしない」ところです。

 

文字面だけ読むと、富裕層であるパク家を騙して、寄生していくキテク家のやっていることは犯罪です。

しかし、これが全く悪く描かれていない。

むしろ、貧しいキテク家に感情移入してしまって、「頑張れ!頑張れ!」と応援したくなります。

 

では、寄生される側のパク家は、お金の権化の悪者なのかと思いきや、

こちらも、純粋にいい人たちとして描かれてます。

 

純粋無垢で、子供たちのこと、家庭のことを一生懸命考えている奥さん。

人が良すぎて、簡単にキテク家に騙されてしまってます。

純粋にいい人たちなので、彼らを憎むこともできない。

 

キテク家にも、パク家にも、感情移入しながら物語は進んでいきます。

ここから、果たして物語はどん方向に進んでいくのか?

単純な善悪の物語でないからこそ、最後の最後まで、想像力を掻き立ててくれます。

 

貧富の差や社会の分断をリアルに描いている

この前に述べたように、この映画はキテク家もパク家も、悪く描いてません。

どちらの味方をしたほうがいいのかわからないので、

どちら側にも感情移入しながら観てます。

 

しかし、本来であれば、両者は決して決して混じることのなかった世界にいました。 

この社会の分断、貧富の差みたいなものは、物語の重要なテーマの1つです。

どちらの肩を持ちたくなるように物語は進みますが、最後の最後で、その分断があらわになります。

 

無理矢理に偽って、パク家にすんなりと入り込んだキテク一家ですが、

所詮、元々は住む世界が違う者同士。

表面上は全てが順調に進んでいるように見えながらも、

当然、そこにはどうしても超えられない一線がありました。

 

半地下の薄暗い生活と、陽のあたる地上の明るい生活。 

まさに、光と影。 

 

たぶん多くの人は、そのどちら側にも属していないのだと思います。

とてつもなくお金持ちでもなく、かといって半地下に住むほど貧しくもなく。

その極端な生活の間に、多くの人がいるのだと思います。

 

そうした中で、両者に共感しながらも、唐突に突きつけられる分断。

非常にリアルで、重々しくて、最後に色々と考えさせられてしまいました。 

 

最後に

『パラサイト 半地下の住人』は2020年1月公開予定。

世界中で大ヒットしている本作品は、日本でも大ヒットすること間違いなし!だと思ってます。

 

特に、昨今の貧富の差問題などもあり、この映画のテーマは多くの人々にとって身近なものとなってます。

だからこそ、観る人によって感じ方も全然違ってくるはず。

 

ぜひ、このスリリングな体験をあなたも味わってみてください!

 

関連作品など

 ポン・ジュノ監督の有名作品といえば、『グエムル』 と『母なる証明』あたりでしょうか。 

 

 

上記2作品とも、アマゾンプライム会員になれば無料で視聴可能です。

年会費税込4900円(税込)(=月額約410円)または月額500円(税込)で登録できますので、まだの方はぜひ!