映画を観るなら、ぜひ一度は名画座に行ってみてください。
名画座では、ロードショーが終わった作品を2本1300円くらいで観れます。
お金のない学生の頃は、ほぼ毎週のように通っていました。
DVDでしか観たことのなかった名作を、初めてスクリーンで観た時の感動。
ついでに観た映画が、人生の1本になった驚き。
名画座は、そんな体験ができる場所です。
この記事は、
●映画を観たいけど、特に何を観に行くか決まってない
●名画座って聞いたことあるけど、実際どうなの?
●いま流行りの映画だけでなく、少し古い映画を観てみたい
という人に向けて書きました。
名画座には、予期せぬ出会いや感動があります。
ネットやテレビで気軽に映画を観れる時代に、僕があえて名画座に行く理由について書きました。
そもそも名画座とは?
名画座は、過去の映画を低価格で観れる劇場です。
2本立てで1000円〜1500円が相場です。
都内にもたくさんあります。
有名どころをいくつか挙げると、
●早稲田大学の近くにある早稲田松竹
●池袋にあり、オールナイト上映をよくやっている新文芸坐
●一般料金でも500円で映画が観れる国立映画アーカイブ
(旧:東京国立近代美術館フィルムセンター)
●渋谷にある、邦画を中心としたシネマヴェーラ渋谷
などがあります。
何より低価格で観れる!
名画座のいいところは、第一に低価格であること。
普通の映画1本と同じ値段で、2本も観れます。
また、 その日のラスト1本は1000円以下で観れる名画座が多いです。
そのため、仕事帰りにフラッと寄ることもあります。
日本で唯一の、国立映画専門機関である国立映画アーカイブという映画館は、一般料金で500円程度。
東京大学の学生はフィルムメンバーズということで、当時は無料で観れました。
過去の名作をスクリーンで!
過去の名作をスクリーンで観れることも、名画座の素晴らしいところです。
名画座に出会うまで、昔の映画を観る方法はDVDやネットしかありませんでした。
しかし、映画はスクリーンで観るのが一番です。
映像や音響の迫力が全然違います。
何より、2時間他の全てをシャットアウトして、映画の世界に没頭できます。
過去の名作を朝の10時から上映する『午前十時の映画祭』が、今年で第9回目を迎えました。
名作をスクリーンで観たいと望む、多くの映画ファンの支持があったからでしょう。
映画館のこだわり作品に出会える!
普通の映画館は、どこに行ってもだいたい同じような作品を上映しています。
しかし、名画座は違います。
映画館がこだわって選んだものを上映するので、カラーが全く違います。
だからこそ、自分が知らない作品でも、アタリの作品に出会える可能性が高いです。
こだわりやテーマは、その時々によってバラバラです。
ある名俳優の作品を上映することもあれば、女の友情をテーマにした時もあれば、北野武監督特集なんてのもありました。
思いがけない作品に出会える!
名画座の1番の醍醐味は、思いがけない名作に出会えることです。
2本立ての本命でないほうの作品が、その年のベスト5に入ったりします。
Amazonはとても便利ですが、僕が本屋が好きなのも同じ理由です。
買おうと思ってた本の隣に、今の自分にぴったりの本があったりします。
予期せぬ出会いがあるのです。
●その名画座のセンスが好きだから、知らない映画でも試しに観に行ってみる。
●2本立てだったので、たまたまオマケで観た。
●時間ができたので、暇つぶしに足を運んでみた。
名画座には、そんな映画との出会い方があります。
これまでの自分だったら選ばなかったような作品の中に、人生を変える作品があったりするのです。
名画座で“人生の1本”に出会う
DVDやネットで気軽に映画が観れてしまう時代だからこそ、僕はあえて名画座に行きます。
予定調和の毎日の中で、予期せぬ出会いに胸を膨らませています。
当然、ハズレの日もあります。
逆に、びっくりするくらい感動する作品に出会えることもあります。
全部ひっくるめて、経験です。
名画座は、そういったドキドキを与えてくれます。
自分の知らない世界が、人生の幅を広げてくれます。
次の週末は、ぜひ名画座に足を運んでみてください。
もしかしたら、あなたの“人生の1本”に出会えるかもしれません。
関連記事など
先日、早稲田松竹で観た映画について書きました。
時間が空いてたまたま観た作品ですが、スタンディングオベーションしたくなるくらい大当たりでした⬇️
名画座の存在を教えてくれたのは、この本でした⬇️