だまん氏のブログ

元不動産屋→現・外資コンサル。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、仕事について、など日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

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【書評】『外資系金融のExcel作成術』世界基準のエクセル術が身につく実践書

超実践的なExcel本と出会いました。

 

モルガン・スタンレーなどの、

外資系金融企業の現場で使われているExcel術を学べる本がこちら。

 

この本を実践することで、Excel技術の向上はもちろんのこと、

財務モデル作りまで出来るようになります。

 

・Excel作業の効率を上げたい!

・見やすいExcel表がうまく作れない

・Excelを使って、財務モデリングをできるようになりたい!

そんな人にオススメの1冊。 

 

それでは、『外資系金融のExcel術』をご紹介します。

 

『外資系金融のExcel術』とはどんな本か?

モルガン・スタンレー、ユニゾン・キャピタル等、

外資系金融企業に身を置いてきた筆者による、実践的Excel術の本。

 

大きく2部構成になっています。

 

前半部分「基礎編」では、

・世界基準の、見やすいExcel表の作り方とは?

ここで、フォント、配色、表記等、誰が見てもわかるExcel表の作り方について解説があります。

 

・作業効率を3倍上げる具体的Excel術

ここでは、一般的なショートカット、関数の解説、置換や貼り付けの小技についての解説があります。

ある程度Excelを知っている人でも、新しい発見はあると思います。

 

また、嬉しいのはMac版にも対応していること。

著者自身、フォントの美しさからMacを使っているそうです。

 

なお、Macで対応していないショートカットについても、全て設定することが可能です。

(その方法についても、ページを割いて解説があります)

 

後半部分「モデル編」では、

・具体的な財務モデルの作り方

を学びます。

 

財務諸表から、実際に財務モデルを作ります。

1つ1つ順を追って進めていくので、初心者でも怖くありません。

モデルを実際に作って、動かせた時の感動はなかなかのものでした。

 

この本のオススメなポイント!

最初に断っておくと、これは決してExcelの入門書ではありません。

ある程度の基礎知識の上で、さらに実践的に活用した人に向けて書かれています。

 

その上で、この本のオススメポイントをご紹介します!

現場で培ってきた生の知識を学べる

著者は、2007年〜2010年までモルガン・スタンレー・キャピタルに在籍しています。

彼が作った財務モデルおよび負債情報管理・分析システムは、この会社のテンプレートとなっているそうです。

 

外資系投資銀行が、実際に現場で使っている生の知識を学べるのです。

Excel術の向上によって、業務効率が圧倒的に上がる

この本は、決してExcelの入門書ではありません。

イロハを学べるわけではありませんし、色んな関数を詳細に説明したりするわけではありません。

 

その代わりに、実務に使える技術を集中的に解説してくれています。

 

特に若手は、どうしてもExcel作りの仕事の割合が大きくなります。

 

Excel術の向上で、仕事の効率化が図れるのはもちろんのこと、

見やすい表作りによって、無駄な業務をかなり削減することができます。

 

見やすく、誰もがわかるExcel表の作り方をマスターすれば、

やり直しの手間や、見やすさのために色々工夫する時間が省けます。

 

「見やすさ」の部分は、どうしても軽視されがちですが

仕事は1人で完結しない以上、相当に重要な要素なのです。

「財務モデル作り」を学べる実戦本は他にはない

この本の核となる、財務モデル作り。

 

世にExcel本は数あれど、

ここまで具体的に、財務モデル作りを実戦的に解説している本はありません。

 

高い授業料を払って講座に行くことを考えると、

これ1冊でベーシックな知識を習得できるのは、コスパ最高。

 

この本に沿って、財務モデルを1回作ってみると、

次からは、この本を片手に、自分でもモデル作りができるようになっています! 

 

 そういう意味で、「超」実戦的な1冊なのです。

『外資系金融のExcel術』に一言!

外資系コンサル企業に転職し、Excelのオススメ本を聞いたら紹介してもらったのが本書です。

 

・M&Aをする際に、対象企業の分析

・クライアント企業の財務状況の整理と、将来予測

等、仕事でかなりExcelを使います。

 

また、Excel表をクライアントへ提出することもしばしば。

 

その際に、

・パッと財務モデルを作れること

・見やすいExcel表を表を作れること

は、忙しい業務の中で、かなり重要です。

 

また、Excel術の幅が広がったので、

気になる企業について、簡単な財務モデル分析が出来るようになりました。

(ものすごく簡易なものですが・・・)

 

何が言いたいかというと、

この本で学んだことを、早速使いまくっているのです。

読んでもらえばわかりますが、究極の実践の書です。

 

仕事でExcelを使う人、Excel術の幅を広げたい人には、うってつけの1冊。

ぜひ手にとって、実践してみてください!

 

併せて読みたい!

日系の事業会社で数年務めた後、外資系コンサル会社へ転職しました。

両者を経験して感じた、違いについてご紹介します。 

 

会計の基礎を学びたい人へ

エクセルで財務モデルを作る際に、最低限の会計の知識は必要です。

そのための、入門書的にあたる良書を2冊ご紹介します!