だーまんのブログ

平成生まれ・東大卒の不動産屋。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、ライフハック術、不動産のこと、受験についてなど、日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

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【書評】『財務3表一体理解法』PL/BS/CFが簡単にわかる!初心者に最適な1冊

・会計の全体像を掴みたい!

・「財務3表=PL/BS/CF」を学びたいけど、何から手をつけていいのか分からない・・・

 

そんな人に、ぜひオススメしたい本がこちら。

 

 
ドブの素人でも(実際に僕がそうでした)
読み進めていくうちに、会計がわかってしまうという画期的な内容。
 
難しい専門用語、細かい仕組みはひとまず脇に置いておいて、
「まずは全体像を掴もう!」
というコンセプトの1冊。
 
なぜ、素人でも会計がわかるようになるのか?
 
ポイントは、
「会社を興したと想定して、1つ1つの動きを、財務3表で丁寧に追っていく」
という学習方法です。
 
事業を展開していく中で、どのように財務3表が動いていくのか、
リアリティを持って体感できます。

 

財務3表が読めなかった人も、これ1冊あれば大丈夫!

 

それでは、『財務3表一体理解法』をご紹介します。

 

『財務3表一体理解法』はどんな本か?

最初に、この本の構成を簡単に説明します。

全部で5章構成ですが、中核となるのは最初の2章です。

第1章 財務3表の基礎知識

簡単に、会計の全体像についての解説があります。

 

会社の活動は、

「お金を集める→投資する→利益をあげる」

という3つのフェーズに集約できます。

それを落とし込んだのが、財務3表です。

 

この活動が、財務3表にどのように反映されるかというと・・・

 

・どうやってお金を集めてきたか?→BS(貸借対照表)の右側

・集めてきたお金を何に使ったか?→BSの左側

・1事業年度で、どうやって利益を上げたか?→PL(損益計算書)

・3つの活動を、現金の観点で整理→CF(キャッシュフロー計算書/本中ではCSと記載)

となるのです。

第2章 財務3表一体理解法〜基礎編

この本の中核となるのがこの章です。

 

知識は、実践の中で身に付けるのがベスト。

ここでは、前章で学んだ基礎知識をもとに、

「日本の漆器を、インターネットで海外に販売する事業」

を実際に興した想定して、話を進めていきます。

 

企業活動の中で、

・会社の設立

・商品の仕入れ

・借り入れ

・商品の販売

・資金の回収

等の具体的場面を想定しながら、

1つ1つ、丁寧に財務3表に落としこんでいきます。 

第3章 財務3表一体理解法〜発展編

ここからは、応用編になります。

2000年以降に新しく出てきた会計基準(退職給付会計、時価会計、税効果会計等)について、第2章と同じ形式で見ていきます。

第4章 さらに理解を深めたい人のために

さらに、応用編です。

連結会計、国際会計基準、純資産の部についての深掘り、等について書いてあります。

第5章 英文会計の基礎知識

最後の章では、英文会計についての基礎が書いてあります。

 

 

全部で300ページほどある本ですが、第2章までが全体の6割を占めます。

 

全体像を掴みたかければ、2章までで十分。

僕自身も、3章以降は流し読みでした。 

 

初心者に『財務3表一体理解法』をオススメする理由!

初心者を放置しない配慮に溢れている!

この本は、会計を全く知らない素人、初心者を対象に書かれています。

 

全体像の把握を主眼に置いているため、

難しい専門用語はほぼ出てきません。

 

著者も言ってますが、わからないところは気にせず飛ばしてOK!

内容を飛ばしても、理解が追いつくよう配慮がされています。

 

特に、中核である第2章では、

「これでもか!」というくらい、丁寧な解説があります。

 

財務3表は、全て見開き2ページで掲載してくれているため、

ストレスなく読み込めます。

 

もしかしたら、知識のある人にとっては、しつこい内容かもしれません。

しかし、初心者にとっては、むしろそれくらいがちょうどいい。

 

僕の感覚でいうと、

第2章を読んでいる途中で、財務3表の大まかな流れが掴めた手応えがありました。

「次はここに計上して、これがここと連動して・・」と、予測できるようになっていました。

 

それまでブラックボックスだった財務3表。

この時の手応えと感動は、今でも覚えています。 

一般論でなく、具体例で学べる強さ!

2点目は、具体的な事例で学べること。

 

専門的な本って、たとえ初心者向けであったとしても、

一般論や、抽象的な話で終わってしまうケースも珍しくありません。

 

この本は逆に、一般論はそこそこに、

具体的事例にこそ、力を入れています。

 

「習うより慣れろ」

 

実際の会社の動きを想像しながら学べるので、

イメージも掴みやすいです。

 

簡単に導入だけ紹介すると、

資本金300万円で会社を設立

事務用品を現金5万円で購入

パソコンを現金50万円で購入

ホームページ作成を外注、外注費20万円を現金で支払う

創立費30万円を「資産」に計上する

販売する商品を現金150万円で仕入れる

商品が現金300万円で売れる

・・・

と、これが18項目続いていきます。

 

概念だけ学ぶより、

こうやって具体的に見ていくほうが、遥かに理解が早い。

 

これを1つ1つ丁寧に読み込んでいくだけで、

気づいたら全体像が掴めるようになっているのです。

 

最後に一言!

外資系コンサルへの転職をきっかけに、

会計・財務の知識が必要となり、焦って手に取ったのが本書です。

 

会計については、なんとなく知ってると自負していましたが、

この本を読み、ドブの素人だったことが判明しました。笑

 

しかし、この本のおかげで、

見よう見まねですが、自分で財務3表を作れるまでになりました。

 

 

人間は、わからないものに対しては拒否反応を起こします。

理解しようという努力を、かなり早い段階で諦めます。

 

しかし、一度わかってしまうと、

あとは雪崩式で、一気に掴めるようになるのです。

 

その最初の入り口に、まさにうってつけの1冊。

 

初心者の僕が味わった、「ついにわかったぞ!!!」という感動。

同じ気持ちを経験したい人は、ぜひ『財務3表一体理解法』を手にとってみてください!

 

併せて読みたい!

会計や社会にまつわる本をいくつかご紹介します!

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」といった、

身近で単純な疑問を紐解きながら、会計の基本がわかるようになっている1冊。

企業が利益を得る仕組み、回転率、キャッシュフロー等、「会計学とは?」を学べる良書。

 

『さらば、GG資本主義』

ひふみ投信でおなじみ、藤野英人さんの著作。

 

「GG=ジジイ」がいまだに力を握り、若者の可能性を阻んでいる今の日本。

そんなトーンで始まり、日本社会への批判になるかと思いきや、

ここ近年の日本における変化を敏感に感じとり、

「日本の未来は、思っている以上に明るい!」という結論に至ります。

今を生きる人は、ぜひ手にとって欲しい1冊です。