不可能といわれた出版社の立ち上げを成し遂げた、見城徹さん。
彼の著作『たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-』は、気が狂いそうなほど凄まじい。
●目の前のことで悩んでいる人
●毎日がモヤモヤする人
●頑張りたいけど、なぜだかやる気がでない人
は、ぜひ一読をオススメする。
小さな悩みなど、ぶっ飛ばしてくれる。
そんな見城さんにとって努力とは?
彼が成功してきた理由を、彼の仕事哲学から紐解いてみる。
結果が出ない努力は意味がない
努力することに意味があるなどと言うのは単なる人生論であって、仕事に関して言えば「成功」という結果が出ない努力に意味はない。
ベストセラーが出たり、新しい事業が成功すると、「運がいいですね」と言う人がいる。・・・心の中で舌打ちする。「俺はあんたの100倍血を流し、努力しているのに」と
「彼は頑張ったから。」「努力することに意味がある。」
そんな同情の言葉が入る余地など許されない、圧倒的な成果主義。
どこまでもストイックな彼の仕事哲学が、言葉の行間から滲み出てくる。
できるかできないかではなく、やるかやらないか
圧倒的努力とは ?
彼が実際にやっていたことを本の中から引用してみる。
五木寛之さんの新刊が出たら5日以内に感想を送る
若い頃の僕は、どうしても五木寛之さんと仕事をしたくて25通もの手紙を書き続けた。
どんなに短いエッセイでも対談でも、上下2巻にわたる長編小説の書き下ろしでも、五木さんの新しい原稿が発表された時には、5日以内に必ず感想を書いて送ると決めた。
結果、五木さんにはそれまで付き合いがなかった角川書店に原稿を書いて頂き、単行本は50万部の大ヒットになった。
石原慎太郎さんの本の内容を一字一句暗記
石原慎太郎さんに初めて会いに行った時には、50本のバラの花束を持って行った。
僕は花束を持って行っただけでなく、石原さんの『太陽の季節』と『処刑の部屋』を目の前で全文暗誦しようとした。
石原さんは、「わかった。もういい。お前とは仕事をするよ」と言ってくれた。
松本清張さんの著作を全部読む
もし(松本清張さんに)原稿を頼みに行くのであれば、膨大な著作を全部読みきってから出かけただろう。
全ての作品を読み込んで入念に準備してから会談に臨むのは当然だ。
誰でもできることを、誰もやらないくらい圧倒的に
彼のやっていることをみて気づくことがある。
それは、誰でもできることを、誰もがやれないくらい圧倒的にやっているということだ。
手紙を書くのも、5日以内に感想を書くのも、本を暗記するのも、著作を全部読むのも、やろうと思えば誰でもできる。ただ、みんなやらないだけ。
圧倒的努力は、心の問題
「松本清張の本なんてあまりにも数が多すぎる。とても全ては読めない」と愚痴を言っている暇があったら、すぐに1冊目から読み始めたほうがいいに決まっている。
圧倒的努力ができるかどうかは、要は心の問題なのだ。
圧倒的にやったことが、自分の自信になる
若い頃の一時期に、こういう経験はあった。
高校時代。進学校であるにも関わらず部活が強く、当時は本気でプロを目指していた。
真面目に学校の勉強をしながら、週6日の練習に加えて、独自で練習を考えて自主練したり、身体の使い方を勉強しにワークショップに行ったりしていた。
受験生の時。それこそ毎日10時間近く勉強した。
決して天才ではなかったので、努力と量で補うしかなかった。
結果的に浪人したので、2年くらいそれを続けた。
社会人になってから。
仕事を朝の8時前から12時過ぎまで連日続けた期間があった。
自分の事業を立ち上げた時は、会社の仕事をしながら毎日3時間睡眠くらいで走っていた。
それだけやると、不思議と結果はともなってくるものだ。
「これだけやったのだから、結果が出ないわけがない!」というモードになる。
それがまた自分の自信となり、より意欲的に取り組んで行く。
見城さんほどやったら、きっと死んでしまうだろう。
だけど、「今の自分はもう十分やっただろうか?」と立ち返らせてくれた。
最後に、彼の言葉を引用する。
僕はよく女子プロゴルファーに言います。
「その年、一番苦しい努力をした人が、その年の賞金女王になると考えた方がいい」と。
「あなたが35位なら、あなたの苦しい努力は35番目だったんだ」と。
「結果が全ての世界なんだから、そう考えるしかないよね」と。
いまいち毎日がモヤっとする人、なんだか頑張れない人は、ぜひ読んでみてください!