だまん氏のブログ

元不動産屋→現・外資コンサル。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、仕事について、など日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

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【レビュー】映画『マスク』冴えない男が、マスクを被って大変身!

ジム・キャリーとキャメロン・ディアスの演技が光る、映画『マスク』を観ました。

 

冴えない男が、マスクを被ってヒーローに変身する、アメリカ映画の王道ストーリー。

言わずと知れた、ジム・キャリーと、キャメロン・ディアスの出世作です!

 

今なお愛されるこの映画の魅力について、簡単に紹介します!

 

1分でわかる『マスク』のあらすじ!

主人公のスタンリー・イプキスは、冴えない銀行員。

女性のお願いで、なんとかライブのレアチケットを2枚ゲットします。

自分と行ってくれるものだと思っていたら、「友達に熱狂的なファンがいるの・・・」と言われ、あっさり身を引きます。

友達とイケてるクラブに行こうとしても、なぜか彼だけ断られてしまう。

 

イプキスは、典型的な「ちょっと残念ないい人」です。

 

そんなある日。

川で人が溺れていると思ったイプキスは、助けるために飛び込みます。 

しかし、それはただの見間違い。代わりに、変なマスクを拾います。

 

家に帰り、試しその仮面をつけてみると・・とたんに大変身!

本能むき出しの「イケイケのマスク男」になります。

 

マスク男になった彼は、入店を断られたクラブにリベンジします。

そこのクラブでは、彼が密かに恋焦がれていた歌姫ティナがいます。

マスクのおかげで自信をつけた彼は、ティナと一緒にダンスフロアを席巻し、彼女のハートを射止めます。

 

しかし、1つ問題が・・・

ひとたびマスクを外すと、元の“イケてない”イプキスに戻ってしまいます。

 

そうこうするうちに、マスク男の噂は街に広がります。

ギャングのドリアンは、歌姫ティナのパトロン。

彼は、ギャングのトップ:ニコを倒すため、イプキスからマスクを盗みます。

 

マスクで力を得たドリアンは、ニコのクラブを、ティナもろとも爆破しようとします。

マスクを無くしたイプキスは、愛する人を助けることができるのでしょうか・・?

2人の運命はいかに・・!

  

誰もが持つ変身願望の物語

映画のタイトルでもある「マスク」

イプキスは、マスクを被ることで“イケイケ”に変身します。

 

この映画が多くの人に愛されるのは、きっと誰もが心の奥で、同じように変身願望を持っているからでしょう。

 

僕も例外にもれず、強い変身願望がありました。

「朝起きたら、突然イケメンになっていた・・」

「ひょうんなきっかけで、ものすごく足が速くなる・・・」

 

現実にはありえないからこそ、こういう映画を通してその願望を追体験できます。

 

変身願望があるということは、それだけコンプレックスがあるということ。

コンプレックスの塊でもあるイプキスにも、きっと多くの人が共感をしてしまうのでしょう。

 

ジム・キャリーの名演と、ヒロイン:キャメロン・ディアスの美しさ

観た後に知ったのですが、この作品は主演の2人(ジム・キャリーとキャメロン・ディアス)の出世作だそうです。

確かに、それくらい2人の存在感は一級品です。

 

ジム・キャリーは名俳優です。

ただ、表情がわざとらしかったり、やたらと声が大きかったり、個人的にはちょっとうるさいなと、感じていました。笑

 

しかし、この作品ではそれがぴったりマッチします。

驚いて目が飛び出るとか、竜巻起こしながら移動するなど、CGを組み合わせた映像が多い中で、彼のコミカルかつ大げさな演技がピッタリ合います。

CG使っていないシーンでも、彼の演技のおかげで、全体を通して違和感を感じさせません。

 

そして、キャメロン・ディアス。

典型的な“美しいヒロイン”を演じます。

彼女の妖艶さは、マスク男と同等以上に印象深いです。

 

彼女のためにイプキスは戦うし、彼女の妖艶さに惑わされ、敵もやられます。

見方を変えると、彼女1人に振り回せる男たちの物語です。

 

彼女は、当時はまだ演技経験もほとんどなかったそうです。

それでいて、あのスター級の存在感。

微妙に素人っぽさもあって、それがまた役柄にいい味を加えています。

 

彼女の妖艶な美しさも、この映画が長く愛され続けている魅力の1つでしょう。

 

映画の裏メッセージ「マスクがなくても、彼は魅力的なのか?」 

この映画は、冴えない男がマスクでパワーアップして、敵と戦うだけの物語ではありません。

裏のメッセージは、

「マスクがなくても、彼は魅力的な男になれるのか?」

です。

 

マスクをつけることでパワーアップしたイプキスは、愛する人を振り向かせることができました。

しかし、それはしょせんマスクのおかげ。

素顔のイプキスのままでも、愛する人を守り、愛する人に振り向いてもらえるのでしょうか。

 

物語の途中から、彼はそのことで悩み始めます。

 

そして、最終的に、彼はマスクを捨てる生き方を選びます。

マスクなんてなくたって、彼のことを見てくれる人はいたのです。

 

つまるところ、自分のことを認めず、卑屈になっていたのは、自分だったのです。

マスクはただのきっかけですが、彼に自分を認める自信を与えてくれました。

 

最後の場面、マスクを川に投げ捨てるイプキスが、とてもかっこよく見えます。

 

『マスク』は、アメリカ映画の王道を行く作品

冴えない主人公が、ある日ひょうんなきっかけでスーパーマンになる。

そして街のボスを倒し、ボスに捕まっていた美しいヒロインをゲットする。

 

まさに、アメリカ映画の王道を行くような映画でした。

スパイダーマンはクモとの出会いで力を手に入れましたし、キック=アスは衣装を買ったことでヒーローになるきっかけを手に入れます。

 

変身願望を叶えてヒーローになる物語は、長く愛される映画ジャンルの1つです。 

そのため、結末まで読めてしまいますが、それでもやっぱり面白い。

笑いあり、感動ありの、安心して楽しめる素敵な作品でした!

  

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