だまん氏のブログ

元不動産屋→現・外資コンサル。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、仕事について、など日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

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ドラマ『最高の離婚』で最高に涙した話

たまたま観たフジテレビドラマ『最高の離婚』が、予期せず最高だったのでちょっと記事にします。

  

『最高の離婚』はどんなドラマか?

一言で言うと、

『離婚という超シリアスな話題を、コミカルに笑いを交えながらも、どこまでもリアルで、ストレートに描いたドラマ』

です。

 

真面目な話題を真面目に伝えるのも、面白いことを面白く伝えるのも、意外に難しくない。

シリアスなことを、面白おかしく伝えるのって、けっこうハードル高いです。

 

物語は、ドラマチックなことはない、どこにでもある2組のカップルの日常を描いているだけです。

(まぁ10年振りに元カノと再会し、まさかの彼女がご近所さんになっていたというドラマチックな前提はさておき)

ドキドキするようなキスシーンもなければ、キュンキュンする言葉もない。

だけど、なぜかとてつもなくドキドキするし、切なすぎて胸が苦しくなる。

そんな不思議なドラマです。笑

 

圧倒的に完成度の高い作品に仕上がっているのは、瑛太、尾野真千子をはじめとした力のある俳優陣と、見事な脚本(『東京ラブストーリー』等を手がけた脚本家らしいです)のなせる技だと感じました。

 

特に、これは何回言っても言い足りないのですが、主演の二人、瑛太と尾野真千子が圧倒的に素晴らしい。

尾野真千子という女優はよく知らなかったのですが、彼女が演じる結夏(ゆか)というキャラは、僕の中の歴代ドラマヒロインのトップ3に入りました。

 

第1話、いきなり二人は離婚します。

真面目で、綺麗好きで神経質な瑛太と、大雑把で、おおらかな尾野真千子。

 

もう二人の合わないこと、合わないこと。合わないっぷりがコメディになります。

 

はずみでケンカして、勢いで出してしまった離婚届。

前触れなく離婚してしまった二人は、その後どうなるのか。

 

キャッチコピーは、

「なぜだろう。別れたら好きになる。」

 

このドラマを予感させる一言。

別れから、始まる二人の物語。

 

あ、完全に余談ですが、ちょうど同時期に同棲解消を迎えるところだった僕には、痛いくらいに響いてくるドラマでした。笑

 

『最高の離婚』のここが最高

「このドラマにここまでハマったのはなんでだろう?」と考えて、思いついたことをつらつら書いていきます。

「離婚」という重たい話題をコミカルに

冒頭でも書きましたが、「シリアスな話題を、明るく伝える」というのは、最高のユーモアだと思います。

 

悲劇って、ちょっと離れると見ると、喜劇になります。

目の前の人にとってはシリアスなことも、外から他人事としてみるとユーモアになる。

 

他人事だから、ドラマの世界の物語だから、心して笑えるのです。

だけどその一方で、どこか他人事でないことにも気づいている自分もいて、要所、要所で、ズシン!と響いてくる。

 

これがシリアスを突き通してやっていたら、きっと重たすぎて見れなかった。

 

瑛太と尾野真千子演じる二人は、どこにでもいそうでありながら、ちょっと極端なまでのキャラ設定になっています。

だから、ドラマの世界だって客観視できるし、だけど全く他人事ではないと感じれる。

絶妙なバランスですね。

とにかく瑛太と尾野真千子が凄すぎる!

何と言っても、俳優陣がすばらしい。

特に、主演の瑛太と尾野真千子は文句なしに最高。

二人の名演を見れるってだけで、このドラマを観る価値アリ!です。

 

二人のケンカとか、もうあるあるすぎて怖くなります。

「あ、この光景・・・・・どこかで見たことある・・・・デジャヴだ・・・・」

と、思い出して何度ゾワゾワしたことか。

 

やっぱり、男と女って理解しあえないんだなーと改めて実感。笑

 

あと、尾野真千子ってあんまり知らない女優さんだったけど、もうこの役柄がバッチリハマっている。

 

僕は、『花より男子』でいうところの牧野つくしのような、元気でハキハキして、あっけらかんとした女性が好きみたいです。

いつもはなんでもない風に振舞っているんだけど、そういう女性が、ふと見せる弱さ、甘え、寂しがり屋な本音。

そういうのに、本当に弱い。

 

途中、瑛太に宛てて手紙を書きながら、それを尾野真千子がナレーションするシーンがありますが、予告の時点で号泣。

号泣することがわかっていたので、その回を観るのが辛すぎました。笑

 

あと、もう1シーン、尾野真千子が内に秘めていた本音を爆発させるシーンがあったのですが、もう辛すぎて、切なすぎて。。。

土砂降りの中、牧野つくしが道明寺にさよならを告げるシーンと同じレベルで、「切ないシーン」ドラマ歴代トップ3入り。

今思い出しても、泣けるレベルです。笑

結局二人はどーなるの?!

結局、二人はくっつくのか、離れるのか。

 

瑛太と尾野真千子は、いきなり第一話で離婚します。

日本のドラマであれば、なんだかんだ最後はまた一緒になりました、めでたしめでたし、が定番ですが。

このドラマは、本当に最後の最後まで分かりませんでした。

(僕が鈍感なだけ?)

 

ちょっとネタバレしますが、

僕が、「女性の心がわからない」と感じたのは、このあたりにもあります。

 

瑛太と尾野真千子は、別れてから、改めて相手の大切さを再確認します。

(このドラマのキャッチコピーのように) 

お互いのことを大事に思っていることに薄々気づきながらも、

なぜか、尾野真千子は元に戻ることをキッパリと拒否をします。

 

「なんで?!素直に気持ちを打ち明けて、また元に戻ればいいじゃん?!」

と、叫びましたが、

隣で一緒に見ていた女性は「そんなもんだよ」とあっさり。

 

男と女という単純な切り分けはあんまり好きじゃありませんが、

やっぱり、男女はわかりあえないと再確認。笑

(あるいは、僕が子供なだけ?)

 

だからこそ、物語の展開が読めなくて、続きが気になって仕方ありませんでした。

最後に:分かり合えない者同士が、分かり合おうとすること

ドラマを観ながら何回も思いましたが、

「男女は、やっぱり心からは分かり合えない」

 

だけど、真面目なこと言うと、

分かり合えないなりに、分かり合っていこうとするのが恋人同士であって、夫婦でもあるのかなと。

 

今回、ちょうどドラマを観ていたタイミングで、僕は同棲を解消します。笑

自分の境遇と色々似すぎていて、 人生を考えさせられました。

(あと、瑛太演じる光生というキャラも、自分と結構かぶってます。笑)

 

心からは分かり合えないけど、それでも分かり合っていこうとすること。

分からないのだと諦めた上で、うまい具合に妥協していくこと。

 

また上手く行かなくなった時には、またこのドラマを観て再確認します。

『最高の離婚』は、そんな人生の1作になりました。 

『最高の離婚』を観るには

FODプレミアムから視聴できます!

 

2週間は無料でお試しできるので、その間に全11話を見切ってしまっては?

 

ちなみに、これまで

『最高の離婚』

『最後から2番目の恋』

『恋ノチカラ』

『やまとなでしこ』

と観てきました。

 

改めて、往年のドラマは本当に名作が多いですね。

 

あとは、ちょっと高いですが、DVDを買う方法もあります⬇︎

 

 個人的には、サントラも買おうかちょっと迷いました。 

だけど、曲を聞くたびにドラマのシーンが蘇ってきて、辛くなりそうだったのでやめました。笑

 

 

『最高の離婚』を観ている間は、次の回が楽しみすぎて、毎日がけっこう楽しかったです。

とても些細ですが、毎日に何かワクワクできる楽しみがあるって、ちょっと素敵だと思います。

 

ぜひ、ドラマ『最高の離婚』で、人生に小さなワクワクを。

  

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