だーまんのブログ

平成生まれ・東大卒の不動産屋。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、ライフハック術、不動産のこと、受験についてなど、日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

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【レビュー】映画『グリース(1978年)』全盛期のトラボルタとオリビア・ニュートン・ジョン共演の大ヒットミュージカル映画

ジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンが共演し、大ヒットしたミュージカル映画『グリース(Grease)』を知っていますか?

 


Grease - Trailer

 

舞台は、1950年代のアメリカのある高校。

ジョン・トラボルタ演じる悪ガキのダニー・ズーコと、歌姫オリビア・ニュートン・ジョン演じる優等生サンディーの、甘酸っぱい青春ラブコメディー。

この前年に『サタデー・ナイト・フィーバー』で大ヒットを記録した、全盛期のトラボルタと、大スターになる途上のオリビア・ニュートン・ジョンが共演します。

 

踊りだしたくなる音楽とともに、バブル真っ只中の1950年代アメリカの高校生活を疑似体験できる作品です。

 

それでは、『グリース(Grease)』をご紹介します!

 

『グリース』の簡単なあらすじ(ネタバレなし!)

舞台は1958年のアメリカ。

その夏、ダニー・ズーコ(ジョン・トラボルタ)とサンディー・オルソン(オリビア・ニュートン・ジョン)はビーチで出会い、恋に落ちます。

しかし、サンディーは親の事情でオーストラリアに戻らなくてはならず、2人は離れ離れになります。

 

夏休みが明けて高校に行くと、ズーコたちの学校になんとサンディーが転校生として来ており、2人は奇跡の再会を果たします。

しかし、ズーコは「T・バード」というワル集団のリーダー。

仲間たちの手前、カッコつけてしまい、再会したサンディーをむげに扱います。

怒ったサンディーは、ズーコと仲違い。

 

サンディーは、たまたま仲良くなった女の子に誘われて、女子のワル集団「ピンク・レディーズ」たちと一緒に遊ぶようになります。

 

お互いを嫌うように振る舞いながらも、本当は相手のことが気になっているズーコとサンディー。

果たして、2人の恋の行方は?

高校時代の、甘酸っぱい青春を思い出させてくれるラブ・コメディー作品です。

 

映画こぼれ話(ネタバレなし)

ここで、ネタバレなしでこの映画のこぼれ話をいくつかご紹介します!

同名のミュージカル作品が元!

1971年に同名の舞台があり、それが原作になっています。

オリビア・ニュートン・ジョンとの共演は、トラボルタの要望だった

トラボルタは、本作品プロデューサー:ロバート・スティグウッドと、前作『サタデー・ナイト・フィーバー』で一緒に仕事をしていました。

それもあってか、本作における監督:ランダル・クレイザーやヒロイン:オリビア・ニュートン・ジョンの抜擢は、彼の要望だったそうです。

 

オリビア・ニュートン・ジョンは、それまでただのカントリー歌手でしかなかったそうですが、この作品の楽曲がヒットし、それをきっかけとして一気にスターとしての階段を歩むこととなります。

サンディーのキャラ設定は、オリビア・ニュートン・ジョンの方言のせい?

オリビア・ニュートン・ジョンはオーストラリアでの生活が長く、オーストラリアのアクセントがなかなか抜けなかったそうです。

そのため、「サンディはオーストラリア出身」という設定が加えられたとのこと。

主演のジョン・トラボルタは、このあと不遇の時代に・・・

『サタデーナイトフィーバー(1977年)』と本作品のヒットで、一躍スターにのし上がったジョン・トラボルタ。

しかし、これ以後はヒット作に恵まれず、不遇の時代を過ごします。

 

再び脚光をあびるのは、彼の大ファンだったタランティーノが監督する『パルプ・フィクション(1994年)』に抜擢されてからでした。 

タイトル『グリース』の意味とは?

そのままの意味は、頭髪を固めるためのスタイリング剤。

そこから派生して、アメリカでは1950年代に「Greaser」というファッションが流行ったそうです。

頭髪を固め、少しロールアップした細身のジーンズ、コンバースのスニーカー、白か黒ピタッとしたTシャツ、黒のライダースかジージャンという格好。

まさに、ダニー・ズーコたちの格好そのままですね。

 

映画のタイトルは、そういうファッションや時代を含んだ意味なのでしょう。 

公開当時、アメリカではかなりのヒットを記録!

公開された1978年、その年のベスト作品の1つに選ばれました。 

サウンドトラックは、1978年のアルバム売上第2位に!

サウンドトラックも、もちろん大ヒット。

しかし、その年の1位はトラボルタが前年に主演した『サタデーナイトフィーバー』のサントラだったそうです。

ミュージカル映画としては、歴代4番目の売上!

公開当時は、『サウンド・オブ・ミュージック』を抜いて、ミュージカル映画として歴代1位の売上を記録しました。

 

その後、『レ・ミゼラブル』『マンマ・ミーア!』『美女と野獣』に抜かれますが、今でも歴代4位の売上を誇っています。

1982年に続編『グリース2』が作られた!

『グリース』の大ヒットを受けて、1982年に続編『グリース2』が作られます。

『グリース』に出演した俳優も何人かは再演したそうですが、予算1300万ドルに対してたったの1500万ドルしか売り上げず、興行的には失敗に終わります。

続編あるあるですね。

 

率直な感想やレビュー(ネタバレあり!)

ここからは、映画を観て率直に思ったことを書いていきます。

多少のネタバレは含みますので、まだ観ていない人はご注意ください!

1950年代のアメリカの高校生活を疑似体験できる!

この映画の醍醐味はなんといっても、1950年代アメリカの高校生たちの空気感を味わえることです。

1950年代というと、アメリカは第二次世界大戦に勝利し、ソ連と対立しながらも世界的に強国として繁栄していた時代。

物質的にもどんどん豊かになっていきます。

 

物語の舞台は高校ですが、彼らは平気でタバコを吸うし、お酒も飲みます。

先生たちも、それを注意する様子はありません。

また、ちょっとバイトすれば車を買えます(さすがにボロいのですが)。

車でファーストフード屋に集まってたむろしたり、高校では恒例ダンス・パーティーがあったり。

もう、誰も勉強どころではありません。

みんな浮かれまくってます。

ミュージカルの音楽が、そのバブル感をまた助長していますね。

 

1960年代の高校生を描いた、ジョージ・ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』にも通じるものがありますね。

この頃の、どこまでもバブリーな高校生活を疑似体験させてくれます!

甘酸っぱい青春を思い出させてくれる!

物語の中心は、悪ガキ:ダニー・ズーコと、優等生サンディーの甘酸っぱい恋物語。 

素直に気持ちを伝えればいいものを、わざと嫉妬させてみたり、かっこつけてみたり。

 大人になってしまった僕からすると、本当に恥ずかしくなる場面もしばしば。

 

だけど、誰しも同じ気持ちは経験したことありますよね?

高校時代の恋愛って、どうしてあんなに不器用で、甘酸っぱくて、胸がキュンキュンしていたのでしょうか・・・ 

2人の恋の行方を見守りながら、懐かしい青春時代にタイムスリップさせてくれます。

 

また、物語のフィナーレも感動的です。

優等生と、悪ガキ。

なかなかその殻を破れませんでしたが、子供っぽいプライドは捨てて、自分の気持ちに素直になることを選んだ2人。

高校の卒業と、自分の幼さからの卒業が重なりますね。

卒業の日に、変化した2人が再開するシーンは、思わず涙でした・・!

ミュージカル映画としてのクオリティが高い!

何より、音楽が抜群に良い!

サントラが大ヒットするのも納得です。

 

この時代の、古き良きアメリカのロックンロール。

全く高校生に見えませんが、歌って踊る全盛期のジョン・トラボルタ。

そして、オリビア・ニュートン・ジョンが歌うバラード曲の数々。

それだけでも、この映画は観る価値ありですね。

 

個人的には、最初のオープニングがアニメーションになっていて、そこにポップな音楽が合わさるのですが、その時点ですでにこの世界観に引き込まれてしまいました。 

物語の筋書きはシンプルすぎるかもしれない

ただし、良くも悪くも、物語の筋はものすごくシンプル。

一夏の恋だと思っていた2人が、たまたま同じ高校で運命的な再会。

最初はすれ違うが、結果的には仲直りしてハッピーエンド、めでたしめでたし。

そんな、言ってしまえばありふれた男女の恋物語です。

 

大どんでん返し系のサスペンス映画が好きな僕としては、物語の筋書きにちょっと物足りなさは感じてしまいました。

『グリース』に一言!

「この頃のアメリカ音楽っていいよね!」という人なら、それだけで楽しめる作品です。

キャッチーな音楽が、1950年代のアメリカの世界へ連れていってくれます。

 

全盛期のトラボルタの存在感が圧倒的ですし、大スターになりそうなオーラを感じさせるオリビア・ニュートン・ジョンの歌声も素敵です。

 何より、音楽と踊りで楽しい気分にさせてくれます!

 

自分自身の高校生活はかなり真っ当だったので、「こういう高校生活を送っていたら、どんな人生になっていたんだろう?」なんて、空想もしたくなります。

 

ぜひ一度、映画『グリース』観てみてください!  

 

『グリース』が好き人にはこちらもオススメ!

 『雨に唄えば(1952年)』

言わずと知れた、ミュージカル映画の古典的名作。

午前十時の映画祭で初めて観ました!

サイレントからトーキーへと映画が移り変わる時代を描いており、意外と深い背景もあって、興味深い作品でした。

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『ストリート・オブ・ファイヤー(1984年)』

ロックンロールと西部劇が融合した物語。

オープニングとエンディングのライブシーンは圧巻です!

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『メリー・ポピンズ(1964年)』

ディズニー制作のミュージカル映画。

子供向けと思いきや、実は大切なものを見失ってしまった大人へ向けた、深いメッセージが隠れている作品です。

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あと、記事にはしてませんが、この時代が好きな人にはジョージ・ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』もかなりオススメです!!