だまん氏のブログ

元不動産屋→現・外資コンサル。人生の先生は本と映画。面白かった本や映画、仕事について、など日々思ったことを好き勝手に書いていきます。

だまん氏のブログ

『ゆっくり、いそげ』(影山知明)食べログNo.1カフェ「クルミドコーヒー」オーナーによる、新しい働き方の本

皆さんは、食べログカフェ部門で全国1位になったカフェ、 『クルミドコーヒー』をご存知でしょうか。 tabelog.com 中央線の中でもっとも乗降者数の少ない西国分寺駅にあるこのカフェ。 西国分寺というと、立川近郊に住んでいた僕であっても、 用がなければ一…

【書評】『静止力』えらいてんちょう/ホリエモンに真っ向からケンカを売っている件

えらいてんちょうの『静止力』って本が、ホリエモンの『多動力』に真っ向から喧嘩を売っていて面白い。 静止力 地元の名士になりなさい posted with ヨメレバ えらいてんちょう(矢内東紀) ベストセラーズ 2019年07月01日 楽天ブックス Amazon Kindle みん…

【書評】『困難な成熟』内田樹/効率を求め続けることに疲れてしまった現代人に贈る言葉

内田樹さんの『困難な成熟』と言う本を読んだので、思ったことなど書いていきます。 この本を手にした経緯なんかは、こちらの記事を参考にしていただければ。 www.daaman-blog.com 2015年に出版され、2017年に文庫版が出たので、内容的にはちょうど5年くらい…

【書評】『マリアビートル』著:伊坂幸太郎/究極の悪と戦う物語

5年ぶりくらいに、伊坂幸太郎さんの小説を読みました。 昔はかなりの大ファンで、デビュー作の『オーデュボンの祈り』に始まり、ほぼ全ての小説を読んでいました。 しかし、『あるキング』『SOSの猿』あたりからなんとなく作風が変わったように感じ、面白さ…

【書評】『ひとりでは生きられないのも芸のうち』内田樹/天職・働き方について考える

「好きなことを仕事にして、生きていく」 ツイッターを見てると、こういう言葉を見ない日はありません。 書店に行っても、「大好きなことをして成功しよう!」みたいな本のオンパレード。 もちろん、「好きなことを仕事にする」のは大賛成です。 「好きこそ…

【書評】『会計士は見た!』前川修満/素人でも決算書から企業分析が出来る!

「企業分析をするには、必読の1冊!」 そう友人に勧められて、『会計士は見た!』という本を読みました。 会計士は見た! posted with ヨメレバ 前川 修満 文藝春秋 2015-11-20 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 著者は、会計士・税理士である前…

【書評】『軽くなる生き方』松浦弥太郎/人生の棚卸しをしたい時に

『暮らしの手帖』編集長の松浦弥太郎さん。 高校を中退後、一人アメリカへ旅立ち、そこで出会った本をフリーマーケットで売りながら、物書きになり、その後『暮らしの手帖』編集長になるという異色の経歴の人物です。 一見自由な生き方をしている彼の『軽く…

【書評】『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹

いろんなことがうまくいかなくて、疲れすぎて眠れない夜。 そんな時に、読んでほしい1冊です。 疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫) posted with ヨメレバ 内田 樹 角川書店 2007-09-25 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 巷に溢れる成功本。…

【書評・解説】『コーポレート・ファイナンス 実務の教科書』実践で使いこなすための1冊

企業経営において、今や欠かせない「ファイナンス」の知識。 先日、その入門書となる1冊をご紹介しました。 こちらの1冊で、「ファイナンスの基本のキ」が分かりました。 次のステップとして、もう少し実務につながる、突っ込んだ内容を学べる1冊を探してい…

【書評・解説】『ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務』石野雄一

「ファイナンスって一体何のこと?」 「どこから勉強していけばいいの?」 そんな人に、ファイナンスのイロハを学ぶために最適の1冊をご紹介します。 ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書) posted with ヨメレバ 石野 雄一 …

【書評・解説】『財務3表実践活用法』経営者の視点が身につく1冊!

『財務3表〜』シリーズ3作目、『財務3表実践活用法』をご紹介します。 「会計の素人でも、会計が分かるようになる!」がコンセプトの本シリーズ。 かくいう著者自身も、元々は会計素人だったのです(会計士でもありません) 1作目『財務3表一体理解法』では…

【書評】『財務3表図解分析法』素人でも、財務諸表分析が出来るようになる!

『財務3表図解分析法』を読みました! 本書は、あのベストセラー『財務3表一体理解法』の続編にあたる1冊。 ちなみに、前作についての書評はこちら⬇︎ www.daaman-blog.com 1作目は、会計に触れたことのない初心者でも、財務3表が読めるようになるために書か…

【書評】『四季報で学ぶ決算書の読み方』これで四季報が読めるようになる!

四季報は、情報の宝庫。 あの1冊で、上場企業の会社状況がわかるようになります。 しかし、初心者からすると、まとまりすぎていて一見ちょっと分かりにくいです。 そんな人に向けて、初心者でも四季報が読めるようになる入門書がこちら。 四季報で学ぶ決算書…

【書評】町山智浩『〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』

「あの有名映画の本当の意味は?」 「分からなかった映画のあのシーンは、何を意図していたのか?」 映画は、ただ観るだけでも十分楽しいです。 しかし、作品が作られた過程、当時の社会への影響など、 その背景を知れば、面白さは何倍にもなります。 そんな…

【書評】『外資系金融のExcel作成術』世界基準のエクセル術が身につく実践書

超実践的なExcel本と出会いました。 モルガン・スタンレーなどの、 外資系金融企業の現場で使われているExcel術を学べる本がこちら。 外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方 posted with ヨメレバ 慎泰俊 東洋経済新報社 2014-04-04 Amazo…

【書評】『財務3表一体理解法』PL/BS/CFが簡単にわかる!初心者に最適な1冊

・会計の全体像を掴みたい! ・「財務3表=PL/BS/CF」を学びたいけど、何から手をつけていいのか分からない・・・ そんな人に、ぜひオススメしたい本がこちら。 【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書) posted with ヨメレバ 國貞克則 朝日新聞出版 2016…

【書評】『さらば、GG資本主義』藤野英人/日本の未来は、思っている以上に明るい!

ファンドマネージャーとして、これまで6000社以上を見てきた藤野英人さん。 レオス・キャピタルワークス株式会社の代表として、「ひふみ投信」の運営も行なっています。 そんな彼が、今の日本社会に警鐘を鳴らしながらも、 「日本の未来は、みんなが思ってい…

【書評】『プラチナデータ』東野圭吾/ DNA解析システムが示した犯人が自分自身だったら?

東野圭吾さんの『プラチナデータ』を読みました! プラチナデータ (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 幻冬舎 2012-07-05 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す DNA解析を用いた捜査システムによって、検挙率100%を目指す世界。 しかし…

【書評・ネタバレ】『パラドックス13』東野圭吾/人が消えた世界に希望はあるのか?!

東野圭吾さんの『パラドックス13』を読みました! パラドックス13 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 講談社 2014-05-15 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 3月13日の13時13分13秒。 突然、街から人が消えます。 無人となった東京に…

【書評】『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』会計学を学ぶ最初の1歩にオススメの1冊!

会計学について学びたいと思った時、最初の1歩に最適の1冊があります。 山田真哉さんが書いたこちらの本です。 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書) posted with ヨメレバ 山田 真哉 光文社 2005-02-16 Amazonで探す K…

【あらすじ・ネタバレ】『超・殺人事件ー推理作家の苦悩ー』東野圭吾/推理作家あるあるをブラックに描く

東野圭吾さんの『超・殺人事件ー推理作家の苦悩ー』を読みました! 超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 新潮社 2004-04-24 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 推理小説を書き続けるのって、素人が見ても簡…

【ネタバレ】『ガリレオの苦悩』東野圭吾/珍しく苦悩するガリレオと、女性刑事・内海薫の登場

ガリレオシリーズ4作目『ガリレオの苦悩』 タイトルのとおり、クールなガリレオが苦悩します・・! ガリレオの苦悩 (文春文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 文藝春秋 2011-10-07 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 本作のもう一つの特徴は、…

【書評】『そこに僕はいた』辻仁成/ユニークな友人たちが、少年時代を思い出させてくれる1冊

作家、音楽家、映画監督とマルチに活躍する辻仁成さん。 彼が小学生〜大学生の頃に出会った、ちょっと変わった友人たちについて書いたエッセイ『そこに僕はいた』を読みました。 そこに僕はいた (新潮文庫) posted with ヨメレバ 辻 仁成 新潮社 1995-05-30 …

【ネタバレ】『マスカレード・イブ』あの名コンビが出会う前夜の物語

『マスカレード・ホテル』の2人が、出会う前の物語・・・ シリーズ2作目『マスカレード・イブ』を読みました! マスカレード・イブ (集英社文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 集英社 2014-08-21 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 『マスカ…

【書評】『あの戦争は何だったのかー大人のための歴史教科書』/歴史を学び直したい人にオススメの1冊

太平洋戦争について、どれくらい知っていますか? 保坂正康さんの『あの戦争は何だったのかー大人のための歴史教科書』は、戦後60年というタイミングで、改めて太平洋戦争を振り返った本です。 あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書) po…

【書評】『アメリカから〈自由〉が消える【増補版】』堤未果/自分の頭で考えることを放棄してはいけない

「自由の国アメリカ」 小さい頃アメリカに住んでいた僕が、アメリカに対して持っているイメージです。 しかし、今のアメリカからは、自由が消え去ろうとしています。 そんなアメリカの実態を、国際ジャーナリストの堤未果さんが描いた本がこちら。 増補版 ア…

【ネタバレ】『贖罪』湊かなえ/「償い」の連鎖はどこに行き着くのか?

「イヤミス」のど真ん中をいく作品、湊かなえさんの『贖罪』読みました! 贖罪 (双葉文庫) posted with ヨメレバ 湊 かなえ 双葉社 2012-06-06 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す ある平和な田舎町で、小学生が殺されます。 近くにいながらも、…

【ネタバレ感想】『真夏の方程式』東野圭吾/あまりにも切ない事件の真相とは?

「物語には納得だが、その後の人生が思いやられる・・・」 というレビューを読んで、気になって読んだ東野圭吾さんの『真夏の方程式』 真夏の方程式 (文春文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 文藝春秋 2013-05-10 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックス…

『何者』著:朝井リョウ/「僕らは一体何者なのだろうか?」就活が暴く人の本性

就活を題材にした、朝井リョウさんの小説『何者』を読みました。 何者 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 新潮社 2015-06-26 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す この物語は、就活を迎えた5人の男女の物語です。 学生▶️社会人という、…

『つぶやきのクリーム』森博嗣/肩の荷を下ろしてくれる100のつぶやき

転職で悩みすぎた時に、森博嗣さんの本で救われました。 面白い作家さんだなーと思っていたら、なんと家に彼の本がありました。 今から5年前、社会人になりたてのタイミングで買っていました。 (買った本には、買った日付、読んだ日付をメモしています) き…